2016年3月10日木曜日

世界政府の概要 その2

今現在の状況


今現在の世界や我々の置かれた環境というものを考えてみよう。

  • 使用する言語がそれぞれの国で違う
  • 使用する貨幣の種類が違う
  • 娯楽には対価が必要である
  • 人を分け隔てる国境線の様な「何か」が存在する
  • 領土問題、貧困問題、格差問題など色々な問題をそれぞれの国が抱えている
  • 政治や行政システムに無駄があり、非効率的な運用が行われている

これが今現在の世界であり、我々が置かれている環境である。もちろん我々は今の環境を望んで受け入れている訳ではないのだが、政治的な力学によって、受け入れざるを得ない状況になっている。

意識の拡張


そこで発想の転換をしてみて欲しい。今現在の世界では娯楽には対価を支払うのが常識とされているが、その常識が間違っているとしたら?そもそも本来の常識とは

  • 「自分が言われたら嫌な事を他人には言わない」
  • 「自分がされたら嫌な事を他人にはしない」

この2つだけであり、それ以外の「常識」とは常に多数派によって決められてきたルールの1つに過ぎない。今現在は娯楽システムの発展途上であり、少しシステムを組み替えれば、「大衆は無料で娯楽を楽しむのが常識である」というような今までの価値観が180度ひっくり返る現象が起きるだろう。

「新しい静脈認証システム」は今現在のyoutubeや画像掲示板等のような、著作権者に我慢と忍耐を強いるような歪なシステムではなく、著作権者、消費者双方に利益をもたらすようになる。

先ほどの貨幣の話と同じ現象が、近い将来この世界で起こるのだ。

「Aにとって金銭的価値のあるシステムはBにとっても有益である」
「ABにとって有益なシステムはその他の共同体にとっても有益である」
「それぞれの共同体にとって有益であると判断されたシステムは新しい価値観として共有される」






2016年3月9日水曜日

世界政府の概要 その1

         世界政府の概要 その1


はじめに


世界政府が何故必要なのかを考えてみる。今の世の中「世界政府」と聞くと、なんだか如何わしい
雰囲気が漂っているように感じてしまうのだけれど、そういった先入観は取り払った上で、文章を
呼んでもらえると有難い。

世界政府とは


まず、世界政府とは何なのかを考えると、世界政府とは言い方を変えるなら「価値観を共有した共同体」であると言えるだろう。大昔、人間は狩りをして生きていたわけだが、その時代には、国家などは存在せず、自分の家族と顔見知りの知り合いが共同体の全てであった。しかし時間の経過によって自分達とは別の共同体が存在する事を認識する様になる。

そして自分達の共同体とは別の共同体と交流を図るために、物々交換を経て貨幣経済が取り入れられていった訳である。「自分が欲しい物は相手も欲しいはずだ」「相手の欲しい物をあげれば自分の欲しい物をくれるかもしれない」こう考えるのは自然の成り行きであるので、交流を続けるうちに、「価値観の共有化」が必ず発生するのだ。

価値観の共有化


貨幣の本質は希少性と信用力である。「相手が珍しい何かを持っている」「その珍しい何かは相手にとっては非常に価値がある物らしい」「その珍しい何かを渡せば相手は自分の欲しい物をくれるらしい」「ならば、欲しい物を手に入れるための代償としては、その珍しい何かは、我々にとっても価値のあるものだ」。おそらく貨幣とは、このような理屈で生まれたのではないかと思う。

AとBの共同体がそういった取引を繰り返すうちに、Cの共同体もAとBの共同体と取引をする際には、その「珍しい何か」を使用する様になり、次第にD、E等の他の共同体までその「珍しい何か」を取引に使用する様になった時、異なる価値観、考え方、文化を持った集団に「珍しい何か」とは「自分達が欲しい物を手に入れるために必要なものである」という共通の価値観が発生する。

これはとても凄い事で、価値観や文化、言語などあらゆる事柄が異なる集団であっても、自分達の利益になり、なおかつ必要性がある事柄については、ほぼ自然発生的に価値観の共有化が時間の経過と共に起こってしまう事を意味しているのだ。

実現するための前提条件


ここで最初の世界政府という概念を考えてみると、世界政府の実現には、貨幣と同じように

  • 自分達の共同体の利益に適う

  • 利便性に優れている

  • 必要性が発生している

 

この3つの条件を必ず満たしていなければならない。逆にいえばこの3つの条件を満たしていれば時間の経過と共に、自然に世界政府が誕生するといっても過言ではない。そしてその条件を満たしうる概念こそが、このブログで自分が提案している「静脈認証を使った再分配システム」なのである。